仏壇の日

しょうぐうさん
 曇り空の京都東山です。毎月27日は「仏壇の日」なのだそうです。天武天皇が白鳳14年3月27日に詔をもって、「諸國家毎に佛舎(ほとけのみや)を作り、即ち佛像と経とを置きて礼拝供養せよ」と命ぜられたことにちなむそうです。

 さて、みなさまのご自宅には、お仏壇はありますでしょうか?最近では、洋風建築にも似合うモダンな形や、仏壇には見えないような形のものも現れてきています。いわゆる本家にしか設えてはいけないものではなく、どのお宅にも設置できます。

 毎日仕事が忙しく、お寺やお墓参りに行けない方もおられると思います。仏壇の形はどうであれ、我が家に仏さまやご先祖さまをお迎えして、自分と家族とを近くで見守っていただきましょう。

 何も豪華な仏壇でなくてもよいですし、箱状のものに仏像あるいは仏画とお位牌とをお祀りし、お水、果物、和菓子などをお供えして、ろうそくを灯し、線香を焚きます。仏さま、ご先祖さまがそこにおられるかのように、日頃起こったことを何でも報告し、時には困ったことや悩みごとを心静かに聞いていただいたりできる場所にしましょう。

 いわば、「家庭のお寺」です。朝にはご挨拶と一日の安寧と、これからの予定が無事完遂できることをお願いし、夜にはその日の反省と感謝を奉告します。そういう「祈り」の暮らしは、私たちの心を整えることができるのではないでしょうか。慌ただしい毎日ですが、できれば読経し、少なくとも手を合わせ、感恩報謝の誠を捧げ、一日の平安を祈りたいものです。

 仏さまに想いを込めて祈りを捧げながら、毎日を清く正しく生きようとする心がけが大切です。さらに、一粒万倍日など「開運」や「暦」を信じて願う人は、ますます運気が上昇するはずです。今日も楽しい一日を。