広島原爆の日

しょうぐうさん
 曇り空の京都東山です。朝から本堂ではエアコンの取り付け工事をされています。今年のお盆は快適な法要になりそうです。

 さて、8月6日は広島への原爆投下から79年を迎える「原爆の日」です。1945年8月6日午前8時15分、米軍のB29爆撃機エノラ・ゲイが、広島市上空で世界初の原子爆弾リトルボーイが投下され、市街は壊滅し、約14万人の死者を出しました。

 犠牲となった多くの人々の霊を慰め、世界平和を祈る日として広島市では「平和記念日」とし、この日に原爆慰霊碑の前で「平和祈念式典」が行われ、黙祷が捧げられます。

 この黙祷は仏教、神道などの宗教に関係なく、「世界共通の祈り」で「無言で心の中で祈りを捧げること」です。したがって、「無言で静止した状態で祈る」ことで、これ以上の厳格な決まりはありません。基本的には神仏に対して祈るので、目を閉じて合掌をする、お辞儀をするなどの作法となります。その際は、声を出さず、体を動かさず、静かに心から祈りを捧げます。比叡山で開催された「世界平和祈りの集い」でも黙祷が捧げられました。

 私は中学校の修学旅行で原爆ドームへ行ったきりですが、広島平和記念資料館での被爆者の遺品や被爆の惨状を示す写真や資料に衝撃を受けたことを覚えています。日々のお勤めでも平和を祈っておりますが、改めて歴史を振り返り、今、私たちが命を受け継いでいることに感謝したり、平和について考えようと思います。今日も楽しい一日を。