大祓人形

大祓人形
 降ったりやんだりの京都東山です。朝から法事でお檀家さんのお宅へ行ってきました。ご一族集合で、長老のおばあさんから、幼稚園児まで、15人くらいは集まっておられたように思います。「全員集合できたのはありがたい」と、お施主さんが言ってられました。私が初めてこちらへお伺いした頃、高校生だった彼も30何歳で、お子さんもできていいお父さんです。現在スーパーマーケットにお勤めらしく、「あの時聞いたお盆の馬と牛のお話が、接客に役に立っていますよ」と言ってくださったことはたいへんありがたいことでした。

 ところで、今年も八坂神社の方から大祓人形が届き、町内各家に配ります。これは、6月30日に八坂神社での「大祓式」に使われます。こういった類の行事は各地にもあるのでしょうね。

 「大祓(おおはらい)」とは、心身を清浄に保つ神代より伝わる祓いの神事のことです。私たちが知らず知らずに犯してしまった罪や穢れ、また身体の悪い部分をこの紙で作られた人形に託して払い清めるという行事です。

 この大祓人形をどうするのかといいますと、

  1. 人を模った紙製の人形に名前・年齢を書く
  2. 息を3回吹きかける
  3. 自分の体の悪い部分と同じところを撫でる
  4. 人形と祈祷料を袋に入れて、八坂神社に納める。

 そして、八坂神社で当日お作法がなされるという流れになっています。これから八坂神社では、茅の輪くぐりに祇園祭と、大きな行事が催されることになります。いよいよ夏がやってきます。今日も楽しい一日を。