雙林寺道

道標「雙林寺道」
 曇り空の京都東山です。今日からゴールデンウイークになる方もおられるのではないでしょうか。もしも、京都へお越しの際は雙林寺へもお参りください。

 都名所図会などを見ていますと、円山音楽堂西南あたりの芭蕉堂(レンタル着物岡本)前に雙林寺の正門があったようです。ちょうど、道路に「止まれ」の停止線がひいてある位置で、石畳とアスファルトの境目あたりです。そこから東へ向かって参道として、本堂までお参りされていたのでしょう。現在は「雙林寺道」と記された道標が立っています。

花洛名勝図会
 享保2年の建立で、寸法は高さ73㎝×幅15㎝×奥行16cmとなっています。側面には「為高田氏五兵衛」と書かれてあります。それで、高田五兵衛について検索してみましたところ、京都府舞鶴市にある高田工務店のホームページにそのお名前がありました。どうやらその会社の創業家の方のようです。雙林寺とはどのようなご縁があったのか、そのお方で間違いないのかは、寺に史料などはなく、残念ながらそれ以上のことはわかりませんでした。

 ということで、雙林寺へお越しの際は、道標を目印に東へ赤い旗のところまで進まれますと、ちょうど菊乃井無碍庵の真向かいに本堂がドーンと建っています。今日も楽しい一日を。