一の庚申

八坂庚申堂
 曇り空の京都東山です。少し寒いです。今日は大安です。いいことがあるかもしれませんね?そして、60日毎に巡ってくる今年初めての庚申の日、青面金剛(しょうめんこんごう)さまのご縁日となります。

 雙林寺から歩いて10分くらいのところにある八坂の塔の前に「八坂庚申堂」があります。正式には「金剛寺」といって、昨今、色とりどりの「くくり猿」がいわゆるインスタ映えすると一躍有名になった天台宗のお寺です。私事、雙林寺の組寺でもあり、ご住職さまには、日頃から大変お世話になっております。

 庚申とは干支で言うところの、庚(かのえ)申(さる)の日のことで、この日の夜に、人間の体の中にいるという三尸(さんし)の虫が、われわれが眠っている間に体から脱け出して、天帝にその人の行った悪行を告げ口に行くとされています。天帝は寿命を司る神さまですから、悪いことをした人には罰として寿命を縮めてしまわれます。ところが、三尸の虫は、人間が眠っている間にしか体から脱け出ることができません。そこで、庚申の日には、寝ずに徹夜をして、三尸の虫に告げ口をされないようにしてやろうと考え出されたのが「庚申待ち」なのです。

 庚申待ちでは眠ってしまわないようにさまざまなことを行って徹夜していたのですが、青面金剛さまはこの三尸の虫を喰ってしまわれますので、いつの頃からか、庚申待ちには、この青面金剛を本尊として拝むようになりました。また、この日に、睡眠をささげて、一晩一心に願い続ければ如何なる願いも叶うともされています(金剛寺HPより)

 つまりは、悪いことをしなければ三尸の虫を恐れることはないのですが、法律を犯すことはないにせよ、われわれは凡夫ゆえに、ついつい人に何かしら迷惑をかけてしまうことをやらかしてしまいますよね。反省しなくては。 おん でいば やきしゃ ばんだ ばんだ かかかか そわか 今日も楽しい一日を。