霞始靆


 久しぶりに晴れました京都東山です。今日は満月と一粒万倍日と、お地蔵さんご縁日が重なる日となります。今宵の満月は、スノームーンと呼ばれ「地球から最も遠い位置で起こる満月」になるとのことです。おまけに、月光仮面登場の日だそうですよ。
 満月や新月の日は、祈りが仏さまに通じやすいと説かれていますから、お地蔵さんにお参りに行かれてみてはいかがでしょうか。

 また、一粒万倍日は、「報恩経」が由来となっているようです。「世間求利、 莫先耕田者、種一万倍(世間利を求むるは田を耕す者より先なりはなし、一を種えて万倍す) 」で、今では、新しく物事を始めるのによい日とされていますが、元々は、一つの善行が多くのよい結果をもたらすということです。

 さらに、七十二候では、霞始靆(かすみはじめてたなびく)となりました。野山などでは早朝に霞がたなびき始める頃です。時間によって、朝霧とか夕霧とか朧(おぼろ)ともいいますよね。空気中に含まれた水滴などが広がって辺りがぼんやりとはっきり見えない状態の事です。そういえば、「霞は雲か」という歌を思い出しましたけど、歌えますか?今日も楽しい一日を。