天一天上

 いいお天気の京都東山です。庫裡から京都市内がきれいに見えますよ。

 さて、今日の暦には「天一天上(てんいちてんじょう)」と書かれてあります。天一天上とは、方角の神さまである天一神さまが地上から天に昇っておられる期間のことをいいます。今日から2月14日までの16日間ですが、60日に一度巡ってくるので、1年に6回あります。

 この神さまは、いつも天と地を往復しながら、八方の方角を行き来されており、もし悪い方角があればそこをふさいで悪魔が入ってこないように守っていてくださるそうです。ですので、この神さまのおられる方角へ向かうと祟りが起こるとされていて、出かけるときは方角を気にしなければならないのですが、この期間だけは天上へ行かれているので、どの方角へ出掛けても良くなるわけです。つまり、どの方角へも、旅行や引越しなどできますし、この期間を使って長期的な旅行ができますね。

 また、この期間は、代わりに日遊神(にちゆうしん)と呼ばれる神さまが天から降りてこられるのですが、この神さまは不浄を嫌うため、家の中が汚れているとお怒りになって、祟りが起きるともいわれています。したがって、家の中の掃除や片付けを行うと日遊神さまがお喜びになって、たくさんの幸運を運んできてくれるというのです。

 部屋が片付くと気分もよくなりますし、外出すると、何か素敵なことに出会えるかもしれませんし、気分もリフレッシュできますよね。今日も楽しい一日を。