雙林寺 持病平癒地蔵尊 |
さて、今日は今年最初のお地蔵さまのご縁日となります。お地蔵さまは、サンスクリット語で、クシティガルバ といいまして、大地の母胎という意味です。お釈迦さまがお亡くなりになってから、五十六億七千万年後に弥勒菩薩さまが現れるまでの仏さまがおられない時代に、われわれ衆生を救うという誓いをお立てになり、地獄・餓鬼、畜生、阿修羅、人、天の六道輪廻に苦しむ人々を救ってくださる菩薩とされています。
日本独特のお地蔵さまに、 子安地蔵、勝軍地蔵、雨降地蔵、裸地蔵、鼻欠地蔵、縛られ地蔵、延命地蔵などがありますね。巣鴨にある大正大学の近くには「とげぬき地蔵」というお地蔵がおられます。とげぬきって何だろうと思って調べましたら、正徳5年、大名屋敷で針を誤まって飲んでしまった女性に、こちらの地蔵尊像を写し取った紙札を飲ませたところ、針が紙札の地蔵尊を貫いて出てきたのだそうです。これから「とげぬき地蔵」と呼ばれるようになり、私たちの悩みや苦しみ、病気やケガ、心願成就の妨げになっている障害物を「とげ」として抜いてくださるお力があるということでした。
ちなみに、雙林寺のお地蔵さまは「持病平癒地蔵尊」とお呼びしています。おん かかかびさまえい そわか 今日も楽しい一日を。