小正月


 曇り空の京都東山です。昨日行われた三十三間堂での楊枝のお加持には9,000人近くの方がお越しになったようです。境内では、大的全国大会も開催され、振り袖に袴姿の女性や紋付き袴の男性などで閉門まで賑わっていました。

 さて、今日は、「小正月(こしょうがつ)」となります。小正月とは、1月1日の正月行事を「大正月(おおしょうがつ)」というのに対して、1月15日に行われる行事の事です。また、お台所を預かる女性の年末年始は、大掃除やおせち料理作りなどに大忙しでしたので、正月行事がひと段落する小正月の頃は、女性がゆっくりと休むことができるようになるので「女正月」とも言われるそうです。

 暦には、どんど焼き、小豆粥などと書かれています。どんど焼きのことを京都では「左義長(さぎちょう)」とか「さぎっちょ」と呼びます。各寺社では、門松やしめ縄などの正月飾りや前年のお札、お守り、破魔矢、熊手、縁起物などに感謝を捧げお焚き上げが行われます。

 そのほかには、小豆粥を食べる日ですよね。小豆には古来より魔除けの力があるとされていて、無病息災を願うハレの日のごちそうです。鉄分やビタミンB1、ポリフェノールなどが含まれています。ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変えるときに必要な働きをします。このような効能からも小豆粥は体にとてもよい食べ物となっています。

 我が家は鏡開きのお餅があるので、ぜんざいとして小豆をいただきます。鏡開きのお餅を食べながら、神さまのお力を頂戴して、無病息災をお祈りしたいと思います。今日も楽しい一日を。