そこにスジャータという娘さんが来られて、乳粥をお釈迦さまに捧げました。お釈迦さまはそれを召し上がって、苦行や断食で弱った体を回復され、アシヴァッタという大きな木の下で改めて心静かに座禅を始められたところ、翌朝、暁の明星が輝いた瞬間に、お釈迦さまは悟りを得たと言われています。
いわゆる「縁起の法則」を発見されたわけで、この世の中の出来事にはすべて原因があるという考え方です。つまり、苦を滅するにはその原因を取り除かねばならないということです。「これあれば、かれあり」「これなければ、かれなし」「これ生ずれば、かれ生ず」「これ滅すれば、かれ滅す」などと言います。
悩み事や苦しいことは毎日ありますけれど、「私の運命だからしょうがない」とかいう前に、まずはその原因を突き止める必要があるといわれたのです。
その後、お釈迦さまは梵天勧請を受けられ、布教活動を始められることになります。ちなみに私のもとにはまだ梵天さまは現れてくださいません。今日も楽しい一日を。
※画像は天台宗公式HPより拝借しました
