しょうぐうさん |
角大師(つのだいし)の御札は、疫病除け・魔除け・厄除けをしてくださることで有名ですね。玄関や出入口の外に貼る護符で、疫病や災難が家の中に入ってくるのを防ぐお力があるとされています。ガードマンみたいな感じでしょうか。
ところで、この元三大師さまは、幼少の頃は、「観音丸」といい、僧侶になると「良源」そして、正月三日に遷化されたので「元三大師」、諡号を「慈恵大師」、あるとき変身されて「角大師」や「豆大師」と呼ばれました。つまりは、どれも同じお坊さんのお名前です。
天台座主にも就任され、「おみくじ」の考案者でも有名です。「天竺霊籤(てんじくれいせん)」という占術をもとにしてつくられたといわれています。一番から百番まであり、それぞれの番号ごとに吉凶が割り当てられています。およそ3割の確率で凶がでますが、寺務所におりますと、本当に確率通りなのかどうかわからないところです。仏さまの思し召しですから、不規則に出るような感じがするのです。
それから、「たくあん」の考案者でもあります。「定心房(じょうしんぼう)」と呼ばれる漬物が沢庵漬けの始まりだという説が沢庵和尚説とは別にあります。
このように、元三大師さまは、厄除けとおみくじによって私たちをお守りくださり、人生の道筋を教えてくださったのですね。今日も楽しい一日を。