根引き松

 いいお天気の京都東山です。朝から瓦店の方に屋根の掃除に来ていただいています。今日は、納め不動と庚申待ちの日となります。

 さて、正月のご準備はいかがでしょうか。今日は28日ですので、正月飾りに取り組み始めました。本堂に掲げてある提灯も信者さんによって、新調していただきました。ありがたいことです。

 京都のお正月はいわゆる竹を3本立てる「門松」ではなく、根のついた若松を半紙に包んで、紅白の水引で結んだ「根引き松」を家や門などの出入口に設えます。お寺の門などにもあちらこちらで見かけられます。もともとは平安時代に朝廷で、子の日の松を行い、千代を祝わったところに由来しているという説もあるそうです。

 「根付く」から「地に足をつけてしっかりとした生活ができますように」とか、「大きく成長できますように」などという願いが込められています。

 毎回釘打ちができないので、両面テープやら針金やらみなさんそれぞれに工夫して設えてるのですよ。今日も楽しい一日を。