天台会

しょうぐうさん

 曇り空の京都東山です。雙林寺界隈の紅葉は見頃となりました。連日多くの外国人観光客で、ごった返しています。自家用車で来られると相当な時間がかかりますから、散策コースを歩いて地下鉄東西線や京阪電車を利用される方が効率的です。市バスも満員で乗れないこともありますし、交通渋滞で動きが鈍いです。

 さて、今日は一粒万倍日にて、お地蔵さまのご縁日の他に、天台大師さまのいわゆるお亡くなりになった日です。全国の天台寺院では霜月会や天台会と言われる法要が営まれます。京都教区では朝から青蓮院さんの宸殿を会場に天台会が営まれます。

 天台大師さまは、中国の浙江省にある天台山で修行され、天台山で亡くなられたので、天台大師と呼ばれていますが、隋の煬帝から「智者」のお名前が贈られたので、我々は法要などで、「高祖天台智者大師」とお呼びしています。

 7歳の頃から喜んでお寺に通い、観音経を一度聞いただけで覚えてしまったそうです。18歳で出家して、20歳で具足戒をお受けになります。その後、38歳で天台山にお入りになり、60年の生涯を過ごされますが、その間、35のお寺を建立し、仏画や仏像を描いたり刻んだりと、その数は十万体、さらには数え切れないほどの写経をされ、4000人の人々を得度させたなどと、天台大師和讃に書かれています。

 天台宗のホームページにお大師さまの紹介ページがありますので、ご覧いただければと思います。今日も楽しい一日を。


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