地蔵堂

雙林寺地蔵堂
 雨上がりにて、いいお天気となりました京都東山です。今日は、新月と一粒万倍日が重なる日ですので、お願い事が成就しやすい日となっています。そして、ただいま、京都十二薬師霊場会特別公開開催中につき、遠近問わず多くのお参りありがとうございます。会期は22日(日)までとなっています。

 さて、特別公開に当たり、雙林寺の紹介記事を連日綴っていますが、今日は地蔵堂についてです。

 ここに安置する地蔵菩薩さまは、明治5年8月、追善のため、地蔵堂横にあります法華塚を修繕したときに地中よりお出ましになりました。その時の住職亮観和尚の夢枕にもお立ちになり、「何病にも持病としても念ずれば利益更に疑いなく多くの人が利益を受けることになるであろう」とのお告げをされました。

 またある時、ひとりの地蔵信仰者が通りがかりました。長年持病に悩まされていたその人は、平癒を一心にこのお地蔵さまに祈願しお願いしたところ、不思議に数日後、全快しました。そして、その霊験に非常に感謝されるとともに、報恩のため、現在のお堂を建立されました。

 それ以後、一切の病患に霊験がありご利益を頂戴できる「持病平癒地蔵尊」として、今日も多くの人々の信仰を集め、参詣の人たちが後を絶ちません。お薬師さまにこちらのお地蔵さまと、雙林寺は、病気平癒のお寺にも思えますね。今日も楽しい一日を。