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ムクゲ |
さて、境内ではムクゲの花が咲いています。てっきり、芙蓉だとばかり思っていまして、芙蓉について調べていましたら、同じような花でムクゲがあることを知りました。それで、葉っぱの形を観察して、これはムクゲだということがわかりました。
ムクゲは韓国の国花で、原産地は中国といわれているそうですが、実ははっきりわからないようです。さらに学名は「syriacus」といってシリアを意味するそうですが、シリアに野生のものは発見されていないのだそうです。おもしろいですね。
また、「槿花一日の栄」という言葉があります。これは、8~9世紀の中国、唐王朝の時代の詩人、白楽天の詩の一節である「松樹千年終是朽、槿花一日自為栄」に由来しています。「松の木は1,000年経ってようやく枯れるが、『槿花は一日にして自ずから栄を為なす(朝咲いて夕べにはしぼんでしまうムクゲの花は、一日だけで自然と盛りが終わる)』」とうたわれて、現世に執着することの愚かさが説かれています。なお、「槿」はムクゲのことですが、朝顔のことだと解釈されることもあるそうです。
ムクゲを見つけられた時には、「人生とは?」などと難しいことを考えてみるのもいいかもしれませんね。今日も楽しい一日を。