お盆の由来

 

 いいお天気の京都東山です。台風が接近してきているようで、13日からの棚経がどうなるのか気になるところです。

 さてお盆は、ご先祖さまがあの世から実家へ帰ってこられるとされる一連の行事のことですが、もともと「盂蘭盆経」の故事に由来します。

【お釈迦様の弟子で神通力に優れた目連尊者は、ある日、餓鬼道に堕ちて飢えと渇きに苦しむ亡き母の姿を見つけますが、いくらその力を使っても母を救うことが出来ませんでした。お釈迦様は「一人の力ではどうにもならない。七世の先祖と父母のために、安居という僧侶達の修行が明ける7月15日に多くの僧侶に飲食物を施して供養しなさい。そうすればその僧侶達の力によって、苦しみから解放されるであろう。」とおっしゃいました。この教えによって目連尊者は無事に母のみならず七世の先祖までをも救うことができたのです。(天台宗「お盆のしおり」より)】

 このように、普段よりも多くお供えするのはこのことからです。また、なぜ「お盆」というようになったのかは、盂蘭盆という言葉やお盆(トレー)にお供物を置いたりするので、略して「お盆」と呼ぶようになったそうです。

 あと、気になっているのは、ほおずきを提灯に見立てて、ぶらさげたりしますけれど、鬼灯と書くので、ご先祖さまの迎え火という意味があります。それはそうなのでしょうが、しかし、あれの本当の意味は、袋の中に実が下がっているので、目連尊者のお母上が餓鬼道でどこかからか吊るされているところだと聞いたことがあるような気がするのですが、さて、どうなんでしょうか?今日も楽しい一日を。