聖天さまご縁日

 

 いいお天気の京都東山です。相変わらず、朝から気温は30℃を超え、最高気温は38℃の予想です。テレビでも散々言っていますが、エアコンを使って、水分補給をこまめにして、熱中症などにお気をつけください。

 ということで、今日から、8月ですね。和風月名は「葉月(はづき)」です。旧暦では、7月が秋の初めの初秋で、8月になると仲秋になります。それで木の葉が落ちる月ということで「葉落月(はおちづき)」、それが転じて「葉月」というようになったそうです。現実は毎日酷暑で秋の気配すらしませんよね。

 さて、1日は聖天さまのご縁日となります。聖天さまは嫉妬深いので、いろいろな聖天さまのお寺にはお参りしないほうがよいのですか、などと尋ねられることがあります。

 聖天さまを信仰をしていれば、それこそ全国の聖天さまのお寺にお参りしたいと思われるのは自然なことだと思いますし、お参りしてもかまわないと思います。ただし、昨今の朱印ブームのように、朱印を集めることに夢中になるのは違うと思います。つまり、聖天さまのお寺を巡ることに熱心で、こころがなくなってしまってはどうしようもありません。本来の信仰心を忘れないように心がけるべきです。

 また、お寺はインターネットでいう仏さまとつながるアクセスポイントだと私は思っていますので、いつもつなげる場所は作っておくべきです。たとえば、家なり会社にしっかりとしたパソコンがあって、出張や外出のときなどは、出先の場所やネットカフェなどでアクセスするみたいなことです。ご自身がいつもお参りされる聖天さまのお寺は一か所を決めて、浴油祈祷を依頼したり、行事に参加するなどして、信仰を深められるとよいと思います。こんなたとえでおわかりいただけますでしょうか。今日も楽しい一日を。