護摩木

 

護摩木
 久しぶりに朝からいいお天気の京都東山です。今日は「一粒万倍日」となります。一粒の種を育てるように、何事も丁寧に時間をかけて取り組むとやがて大きな成果につながる、とか、一つの善行が多くのよい結果をもたらすということを認識する日です。

 さて、このところ色々な物価が上昇気味で、いよいよ護摩木もやむなく値上げさせていただくことにしました。申し訳ございませんが、1本300円のお布施をお願いします。

 護摩木はご存知の通り、護摩の炎に投じる木のことで、願主の名前、願意が書けるように平たく作られています。添え木ともいいます。多くの方は、願意を四字熟語で書かれますが、こだわられる必要はありません。例えば、受験合格なら、「〇〇大学受験合格」とか、病気平癒なら、「〇〇病(病名)平癒」、商売繁盛なら、「社名社運隆昌」「〇〇店開店成就」とか、少し具体的に書く方が叶いやすいと思います。もしも、長文になるのなら、絵馬を利用されるといいと思います。手紙のように書いて仏さまにお伝えすることができます。

 ちなみに護摩木は、この願い事を書く添え木と他に長短2種類ありまして、長さが1尺で親指よりも少し太いものを「積木(しゃくぼく)」といいます。それに対して短い護摩木は「乳木(にゅうぼく)」といいまして、お乳の間の長さにほぼ等しいことから長さ5寸で、小指より少し細い太さに作ります。

 お参りにの際に、護摩木が置いてあれば、ぜひ願意とお名前を記して奉納しましょう。今日も楽しい一日を。