手を合わせましょう

 いいお天気の京都東山です。今日の最高気温は21℃となっていますので、そろそろ円山公園の桜が気になり始めます。

 さて、SNSではお寺の記事などで合掌のアイコンが見られますよね。神社仏閣へ参拝された折には、合掌して祈っておられることと思います。

 合掌は、両手を胸の前で合わせて相手に対し敬意を払う礼法です。ちょうど、のどぼとけの前に中指の先がくるようにして、手を合わせて、スッと胸の前に倒した姿勢です。

 インドでは、右手は「聖なる手」つまり仏さまを表し、左手は「不浄な手」と考えられています。両手を合わせるのには、人間は聖なる面と不浄なる面との両面を合わせもった存在であるということを意味しています。どんな人にも自分勝手なわがままな心と、清らかな「仏心」を持っているということです。

 また合掌には、

  • 神仏に手を合わせれば信心となる。
  • 父母に手をあわせれば孝行となる。
  • お互いに手をあわせれば平和となる。
  • ご先祖に手を合わせれば供養となる。
  • 自分自身に手を合わせれば心静まり・人も許せ・力湧き出る。

などの様々な功徳があります。私は、手を合わせることで、暴力を振るえない、盗めない、つまり悪いことができないという意味もあるんじゃないのかなぁと思っています。

 簡単にできる行為ですから、生きとし生けるもの全てに感謝と畏敬の念をこめて、心から合掌したいですね。今日も楽しい一日を。