二拍手

雙林寺
 快晴の京都東山です。気温は一桁と毎日寒いです。今日は、一粒万倍日なのですが、不成就日とも重なる微妙な日となっています。私は、プラスマイナスゼロの日と解釈していますがいかがでしょうか。

 さて、お正月三が日には、晴れ着姿の方がお参りに来られていました。本堂前にて、カンカンと鰐口を鳴らし、パンパンと手を叩いて、合掌しておられます。ここはお寺なので、パンパンの二拍手は不要なのですが、雙林寺は注連縄を張っていますから、神社と間違われているのか、いやいや、聖天信者の方なのかもしれません。

 雙林寺には聖天さまをお祀していますので、拍手されてもかまわないのです。聖天さまへのお勤めとして、数珠をすり合掌して祈願しますが、お勤めの始めと終わりに、大小と二回拍手することになっています。

 拍手は眠っている自分の心を呼び醒まして、仏さま、聖天さまの方へ気持ちを向かわせる作法ですし、合掌は仏さま、聖天さまの御心と、自分の信心とが融合してひとつになりましたという姿を表わした姿です。どうぞ、心を鎮めて静かにお祈りください。今日も楽しい一日を。