ふたご座流星群

 曇り空の京都東山です。ときどき時雨たりしています。今日は、四十七士討ち入りの日、忠臣蔵の日ですね。1702(元禄15)年、赤穂浪士47人が本所の吉良邸に討ち入りし、主君の仇討ちを成し遂げた日です。ちなみに、大石内蔵助は、三十三間堂東側にある法住寺さんの身代り不動尊に参拝していたと伝えられており、そのご縁から四十七士木像が寺に安置されています。

 ところで話は変わりますが、今夜は、ふたご座流星群が活発になると予想されています。流れ星について、昔はこのようにいわれていました。【大きな星が東から西に流れ、雷に似た大きな音がした。人々は「流れ星の音である」といい、あるいはまた「地雷(雷のこと)である」といった。僧の旻は「流れ星ではない。これは、天狗である。その吠える声が雷に似ているだけだ」といった。】

 今日、一般的に伝えられている天狗とは、鼻が高くて赤い顔、山伏の装束で、一本歯の高下駄を履いており、羽の団扇を持って空を飛びまわるといったところでしょうか。これは近世以降に解釈されるようになった姿のようです。もともと、中国では、流れ星は天からの使いと考えられており、とりわけ音が出る「天狗」は、流れ星の降る方角に狗(犬)が降りてくる怪しげな現象として恐れられていたそうです。

 もともと流れ星は天狗のことだったようですが、現代では「星に願いを」となって、流れ星が流れている間に、3回お願い事を唱えられれば願い事や夢が叶うといわれていますね。

 国立天文台(NAOJ)のHPによれば、今夜22時頃に流星群は極大となるそうです。ただし、厳しい冷え込みになるという予報なので、万全の寒さ対策をして観察することになりそうです。そして、流れ星を見ながら願いを込めることと併せて、天狗に想いを馳せてみるのも楽しいかもしれませんね。あんまりロマンティックじゃない?今日も楽しい一日を。