お盆の由来

 雲の多い京都東山です。朝から暑いですよ。さてお盆は、ご先祖さまがあの世から実家へ帰ってこられるとされる一連の行事のことですが、もともと「盂蘭盆経」の故事に由来します。

【お釈迦様の弟子で神通力に優れた目連尊者は、ある日、餓鬼道に堕ちて飢えと渇きに苦しむ亡き母の姿を見つけますが、いくらその力を使っても母を救うことが出来ませんでした。お釈迦様は「一人の力ではどうにもならない。七世の先祖と父母のために、安居という僧侶達の修行が明ける七月十五日に多くの僧侶に飲食物を施して供養しなさい。そうすればその僧侶達の力によって、苦しみから解放されるであろう。」とおっしゃいました。この教えによって目連尊者は無事に母のみならず七世の先祖までをも救うことができたのです。(天台宗「お盆のしおり」より)】

 このように、普段よりも多くお供えするのはこのことからです。また、盂蘭盆という言葉やお盆にお供物を置いたりするので、略して「お盆」と呼ぶようになったいう説があるようです。あと、気になっているのは、ほおずきを提灯に見立ててぶらさげたりしますけれど、鬼灯と書くのでそうなのでしょうけれども、しかし、あれの本当の意味は、袋の中に実が下がっているので、目連尊者のお母上が吊るされているところだと聞いたことがあるような気がしているのですよね。さて、どうなんでしょうか?今日も楽しい一日を。