お聖天さまご縁日です

雙林寺 聖天堂
 朝から暑い快晴の京都東山です。日々熱中症にはくれぐれもお気を付けください。さて今日は、聖天さまのご縁日ですね。聖天信仰続けておられますか。

 「お経はむずかしくて意味もわかりませんが、こんなことでもよいのでしょうか」と、心配なさる方もしばしばおられますけれども、そもそもお経は仏さまが説かれたお言葉で、その仏さまについて紹介されている内容であったり、功徳をたたえた内容になっていますから、意味がわからなくても信じてお唱えすることで、仏さまがお喜びになられたり、私たちの誠意が伝わるものだと思います。声に出して読むことを継続することが大切なのです。

 お寺によって礼拝方法はさまざまですが、いただいた勤行儀でお勤めされることをおすすめします。ちなみに、お経の内容をわかりすく書かれたものが和讃です。「大聖歓喜尊天和讃」をお読みになると聖天さまがどんなに素晴らしいお方なのかがわかると思います。

 しかし、お経を読むとなりますと少々時間がかかりますし、どうしても時間をつくれない日もあろうかと思います。そのような場合は、時と場所に応じて、御真言だけ唱えるという方法があります。聖天さまの御真言は「オンキリギャクウンソワカ」ですが、唱えることで、聖天さまとつながることができ、この中に聖天さまの功徳が含まれています。ただし、真言を我々が使っている言葉には訳さないというのが決まりですので、聖天さまを信じてお唱えいたしましょう。例えば、電車に乗っての移動中とか、商談前にお唱えするなど、そうすることで「聖天さまと常に一緒にいる」という心がまえが持てます。聖天さまが自分の横についていてくださるので、大丈夫!と思えるようになります。こんな方法で、ご加護、ご利益を頂戴するのもありだと思うのですよ。今日も楽しい一日を。