金魚鉢

 

金魚鉢
 曇り空の京都東山です。ここ数日、急に気温が高くなってきました。熱中症対策など体調管理などには十分にお気をつけください。
 さて、今日は「金魚鉢」の紹介です。金魚鉢といっても和菓子の金魚鉢です。地下鉄鞍馬口駅から鞍馬口通りを東へ進んだところにある幸楽屋という和菓子さんで販売されている商品です。こちらは月参りでお世話になっています。
 この金魚鉢は、恐らく京都の夏の風物詩のひとつに数えられていると思います。この愛らしい形から、かなりの人気商品で、ネットでは「予約が必要です」との書き込みも多く見られます。もともとこのお店のご主人が考案されたもので、その当時は業界の方から京都らしくないなどといろいろと不評を買っていたそうなのですが、今では他の和菓子店も類似品を販売するようになったというヒット商品になっています。 
 全体は、上手くシワ状にされた薄いラップで包まれた寒天でつくられていて、中には紅あん製の小さな金魚が2匹泳いでいます。その金魚には黒ゴマの目がついていて、緑色の水草までも浮いているという凝りようです。手作業で作られているらしく、細やかで大変な手間、作業が想像されます。この金魚鉢、見ているだけでも涼しげでこころが和みますよね。食べるのがもったいないですよ。
 どうぞ、京都にお越しの際はチェックしてみてください。今日も楽しい一日を。