法華塚

 

法華塚
 いいお天気の京都東山です。ゴールデンウイークも終盤となり、参拝者の方々も山場を越えた感じです。

 さて、本堂前に小さな塚が残っています。ここは、皇女綾雲(あやぐも)女王が、父、鳥羽天皇の菩提を弔うために建立された法華塔の跡地です。法華塔には、天皇御自ら書写された金字法華経8巻を納められました。ところが、応仁の乱により宸筆法華経と共に罹災してしまったため、その灰土を集めて一塊の塚としたと伝えられています。碑文には、「鳥羽天皇皇女綾雲尼公 御菩提御宸筆金字法華経ヲ埋蔵シ給フ処ナリ」と刻まれています。

 ちなみに、雙林寺のお地蔵さまは明治5年8月にこの塚を修繕したときにここからお出ましになられた石仏です。藤田石材店の展示場に阻まれ、荒れたところではありますけれども、お参りの際、ご確認してみてください。今日も楽しい一日を。