お薬師さまご縁日です。

 

薬師如来
 曇り空の京都東山です。寒いです。さて、今日はお薬師さまのご縁日です。お薬師さまは東方浄瑠璃世界の教主で、妙薬が入った薬壺を持ちです。十二の大願をお立てになり、その七番目に「病の者も、私の名前を聞けば患いが除かれる」と述べられているところから、お薬師さまの妙薬で、御力で、あらゆる病を平癒してくださると信仰されています。

 親しみを込めて、「お薬師さん」とお呼びしますが、「薬師瑠璃光如来」「瑠璃光如来」「医王薬師如来」「大医王仏」などと称します。

 また、病気平癒だけではなく、国に七難が起こったときには、大赦を発令して、お薬師さまを供養すれば、国土が安穏となるとも説かれています。

七難とは、

  1. 人衆疾疫難ー人々が疫病に罹る
  2. 他国侵逼難ー他国から侵略される
  3. 自界叛逆難ー内乱が起こる
  4. 星宿変怪難ー星に異変が起こる
  5. 日月薄蝕難ー太陽や月が翳ったり蝕したりする
  6. 非時風雨難ー時季外れの大雨
  7. 過時不雨難ー降るべき時に雨が降らない

 今日は初薬師ですので、これから護摩を修して、急激に増加しつつある新型コロナウィルスの早期終息をあらためて、お祈りしてまいります。今日も楽しい一日を。