七草粥 |
お正月にお粥を食べる風習は、平安時代に始まり、「春の七草」が使われるようになったのは鎌倉から室町時代の頃と言われており、江戸時代には、正月七日の朝に「七草粥」を食べる習慣が定着していたそうです。
春の七草とは、芹(せり)・薺(なずな)・御形(ごぎょう)・繁縷(はこべら)・仏の座(ほとけのざ)・菘(すずな)・蘿蔔(すずしろ)の7種類です。
- せり…若葉が伸びる様子が競り合っているように見えることからそう呼ばれます。
- なずな…撫でて汚れを取り除くという意味があると言われています。
- ごぎょう…ごぎょうとは人型のこと。仏さまの体を意味すると言われています。
- はこべら…茎に葉がたくさん付いている様子から繁栄を意味します。
- ほとけのざ…葉のつき方が仏さまの蓮座に似ていることが付けられました。
- すずな…かぶの古い呼び名で、神さまを呼ぶ鈴を意味します。
- すずしろ…大根のことで、その色から潔白を意味すると言われています。
昔は家の近くなどで簡単に手に入った七草なのかもしれませんが、現在の都会では自然に生息しているところを見ることはほとんどありません。しかし、スーパーや八百屋さんへ行けば、「春の七草セット」が売られているので、手軽に七草粥を作ることができますよね。
では、日本文化を楽しみながらいただくとします。今日も楽しい一日を。