仏さまに呼ばれる?

聖天厨子
 曇り空の京都東山です。さて、全国遠方から遥々お参りにお越しになることもしばしばあります。京都へ観光に来てたまたま通りがかってというのではなく、雙林寺へ行こうというお方のことです。

 雙林寺はいわゆる大寺院や観光寺院と呼ばれるところではなく、また、各メディアで取り上げていただくことも僅かで、広報的なものといえば、ホームページとFacebook、インスタグラムを手掛けている程度です。そのような状況ですので、来られた方には、「よく雙林寺を見つけていただきましたね」とか「こういうことを仏縁とでもいうのでしょうか」などとお話させていただいています。

 本来仏さまは我々に平等なのですが、何故か合う合わないがあるように感じます。住職と合う合わないではなく、仏さまと合う合わないなのです。拝んでも何かちがう、しっくりとこないな、のように感じることです。お参りに来られてから何度も来られる方もいらっしゃれば、そうではない方もいらっしゃいます。仏さまと気が合ったとでもいいますか、「ビリビリきました」などとおっしゃる方もおられました。何か不思議なご縁があって、しっくりくる仏さまの元へ導かれるのかもしれません。

 特に、聖天さまはそのようことをなさるようなお方のように思えますが、いかがでしょうか。うまく表現できませんけれど、心地よいお寺を見つけられるのもよろしいかと思います。今日も楽しい一日を。