法華総持院東塔特別拝観中です

 

法華総持院東塔
 青空が広がる気持ちのよい京都東山です。ということで、延暦寺特別拝観へ行って参りました。戒壇院は、受戒の時をことを思い出し、改めて気持ちが引き締まりました。院内は薄暗くされており、重々しくおごそかな感じでした。

 そして、法華総持院東塔を参拝しました。法華総持院は、戒壇院から西の方へ坂を歩いてすぐです。菩薩修行の階位と同じ52段の階段を登ったところにあります。朱色の新しい堂宇が立ち並ぶこのあたりは、さながら浄土のようです。

 法華総持院の創建は、平安初期に文徳天皇の御願により、慈覚大師さまが見聞したという長安青龍寺の鎮国道場を模して、貞観4年(862)に天台密教の根本道場として、10年の歳月をかけて完成したといわれています。その後焼失し、長らく復興されませんでしたが、伝教大師さま出家得度1200年を迎えるにあたって、昭和55(1980)年、東塔、楼門、灌頂堂、寂光堂などが再建されました。

 法華総持院東塔は、法華総持院のうちのひとつの建物で、今回はこの建物が特別拝観されています。この東塔の上層部には仏舎利と法華経1000部、般若心経50万巻、100万遍念仏名号が納められていますが、ここは直接拝むことはできません。下層部の須弥壇には、胎蔵界大日如来五仏さまが祀られ、法華経が描かれた壁画を拝むことが出来ます。

 ところで、この法華総持院を調べていましたら、信長の焼き打ちで焼失したいう説と、足利義教との争乱で焼失したという説があるのですが、どちらが正しいのか、それともどちらも正しいのか、もしご存じの方おられましたら、お教えください。今日も楽しい一日を。

■特別拝観については、こちらをチェックしてみてください↓↓

https://1200irori.jp/saicho_hieizan/