将軍塚

将軍塚
 今日は曇り空の京都東山です。山道の東山トレイルコースを歩き、健康増進に努めています。お薬師さまをお祀りしている寺の住職が病気がちですと、ご利益なさそうですし。

 さて、東山山頂公園辺りを「将軍塚」とも呼ぶのですが、「将軍塚」と呼ばれる塚が実際に存在します。将軍塚を観るには、青蓮院さんの境内にあるので、拝観料が必要です。

 そもそも、桓武天皇が奈良から遷都される際、和気清麻呂が天皇をこの東山山頂にお誘いし、京都盆地を見下ろしながら、この地こそ都の場所にふさわしい旨進言され、天皇はその勧めに従って延暦13(794年)、平安建都に着手されました。天皇は、都の鎮護のために、高さ2.5メートル程の将軍の像を土で作り、鎧甲を着せ鉄の弓矢を持たせ、太刀を帯させ、塚に埋めるよう命じられました。これが、「将軍塚」の由来です。

 また、将軍塚は、国家の大事があると鳴動したという伝説が、源平盛衰記や太平記に残されています。延元年間(1338年頃)には新田義貞がここに陣を敷いて足利尊氏の軍を敗り、太平洋戦争にはここに高射砲の陣地が設営されました。

 調べてみますと、1156年7月8日、暁の東の空に彗星が現れ、将軍塚がしきりに鳴動したという記録が最初で、1178年、1179年、1184年、1233年、1339年、1349年、1350年、1351年、1421年、1425年、1432年、1461年、1493年、1729年、1786年に鳴動しているようです。(青龍殿HPなどから)

 あと、Wikipediaに、「四条通の延長線上、八坂神社の真東に位置する」との記載になっているので、Googleマップで確認しましたが、私には「雙林寺の真東」に見えるのですけれども、いかがでしょうか。今日も楽しい一日を。