雙林寺ご本尊 |
そして、毎月8日は、お薬師さまのご縁日でもあります。東の果ての浄瑠璃浄土の教主さまで、薬師瑠璃光如来の他に、大医王、医王善逝とも称します。親しみこめて、お薬師さん。延暦寺根本中堂のご本尊が薬師如来さまなので、全国の天台寺院で祀られていることが多いですね。
「薬師経」には「十二の大願」が書かれています。
- 知恵の光、徳の光が太陽のようにありたい
- 身体容姿が端麗でありたい
- 必要なものは不足なく得られるよう
- すぐれた正しい教えに従わせたい
- 正しい善い行いをさせたい
- 五体満足に、障害あるものには援助してやりたい
- 諸病を治してやりたい
- 男女は平等でありたい
- 邪教や迷信から救ってやりたい
- 悪政、戦争、犯罪からのがれさせたい
- 飢渇から救ってやりたい
- 貧乏や災害からのがれさせたい
特に、6番目の諸根具足、7番目の衆患悉除から、また、左手にお持ちの薬壺に入った霊薬を処方されるとのことから、病気平癒、健康長寿の仏さまとして信仰されています。
それだけでなく、七難から救済するとも説かれています。七難の中には「人衆疾疫難」があります。つまり、われわれが疫病にかかる災難から救ってくださるというのです。
京都も今月末まで緊急事態宣言が延長されました。これから、お護摩にてお薬師さまに疫病終息をお祈りしたいと思います。今日も楽しい一日を。