庚申の日


 今日は庚申の日です。雙林寺から歩いて10分くらいのところに、八坂の塔があり、その前に金剛寺さんがあります。通称「八坂庚申堂」として、色とりどりの「くくり猿」がいわゆるインスタ映えすると一躍有名になった天台宗のお寺です。大阪四天王寺庚申堂、東京入谷庚申堂(現存せず)と並んで日本三庚申のひとつで、青面金剛さま(秘仏、60年毎に御開帳)をご本尊としてお祀りされています。私事ですが、雙林寺の組寺でもあり、ご住職さまには、日頃から大変お世話になっております。

 青面金剛さまは中国の道教に由来し、日本の民間信仰である庚申信仰と結びつき、三尸(さんし)を押さえる仏さまです。人間の体には三尸という3種類の虫が棲んでいて、その虫は、夜眠っている間にその人の悪事をすべて天帝に報告に行くというのです。報告されて寿命が縮まるのはたまらないというので、三尸が活動する庚申の日(60日毎)の夜は、眠らずに徹夜で過ごそうとなったそうです。徹夜より悪いことしなければよいんじゃないの?ですね。

 また、満月または新月の日は仏さまに願いが届きやすい日で、今日は庚申でかつ新月なので、新型コロナウイルスの早期終息をお祈りしたいと思います。それと、くくり猿と写真撮影に熱心なのはいいけれど、まず、ご本尊さまにおまいりしましょう。とは、ご住職のお言葉です。今日も楽しい一日を。

八坂庚申堂ホームページ↓↓

http://www.yasakakousinndou.sakura.ne.jp/index.htm