薬師如来縁日

今日はお薬師さまのご縁日にて午前はお護摩でした。

お薬師さまは東方浄瑠璃浄土の教主で薬師瑠璃光如来や医王殿、医王善逝などとも称されます。天台宗では伝教大師さまが鎮護国家と人材養成のために比叡山をお開きになられ、延暦寺の中心となる根本中堂にお大師さま御作の薬師如来像をご本尊としてお祀りされています。秘仏ですが、お前立を拝むことができます。

お薬師さまの特徴は何といっても左手に持たれた薬壺ですね。親指と薬指で挟むようにお持ちのところから4番目の指を薬指というようになったとか、浄瑠璃世界を歌ったものが昔から親しまれている歌曲「浄瑠璃」なのだそうです。

また、お薬師さまの功徳によって、病気を治していただいたり、衣食住に困らないようにしていただいたりと、現世利益をもたらしてくださる身近な仏さまで「おやくっさん」と親しみを込めて呼ばれています。このように、心身ともに健康な生活が送れるようにしてくださる意味は、私たちが忘己利他の精神で、一隅を照らす活動をして、わが国土を浄瑠璃浄土に変えていかなくてはならないということなのですよ。

おんころころせんだりまとうぎそわか 今日も楽しい一日を。