お葬式

今日は知り合いの方の葬儀に参列してきました。ご自宅で療養中のところお亡くなりになったそうです。昨今、病院や施設で臨終を迎えられる方が多くなりましたが、自宅で家族に看取られながら亡くなることはありがたく幸せなことだと思いました。

天台宗の葬儀では、お導師さまが亡くなった方に対して、剃髪の儀式をして、ひとりの僧侶、成仏を目指す修行者に仕立てます。そして、仏・法・僧に心から帰依する戒めを授け、阿弥陀さまと極楽を説いた「阿弥陀経」を読経し、引導の儀式をもって送り出します。

戒名は、出家者、修行者としての名前です。途中、赤いテープが巻かれた棒を導師が持ちますが、それは松明を意味し、荼毘に伏すお作法です。

参列者はこの新たな修行者の誕生に心を込めて「南無阿弥陀仏」と念仏し、その功徳を、亡くなった方に回向し、門出のはなむけとするのです。葬儀はこの世からあの世へ旅立たせる厳粛な仏教の儀式だと思います。

命終決定生極楽 面奉弥陀種覚尊 今日も楽しい一日を。