母の日

 いいお天気の京都東山です。今日は「母の日」です。この日のはじまりには諸説あるようですが、有名なのは「100年ほど前のアメリカ・ウェストヴァージニア州で、アンナ・ジャービスという女性が亡き母を追悼するために、1908年5月10日にグラフトンの教会で白いカーネーションを配った」というお話です。日本で初めて母の日のイベントが行われたのは明治末期頃で、1917(大正4)年に教会でお祝いの行事が催されるようになり、徐々に広まっていったといわれているようです。

 「仏説 父母恩重経(ぶもおんじゅうきょう)」というお経には、両親から受ける「十の恩」と、その恩に報いる大切さが説かれています。
  1.  懐胎守護(かいたいしゅご)の恩:母が子を身ごもり、十ヶ月の間あらゆる苦労に耐えて守り育てる恩。
  2. 臨産受苦(りんさんじゅく)の恩:出産時の耐え難い痛みと苦しみを引き受ける恩。
  3. 生子忘憂(しょうしぼうゆう)の恩:子が生まれた瞬間、それまでの苦しみを忘れて深い喜びに浸る恩。
  4. 乳哺養育(にゅうほよういく)の恩:乳を与え、慈しみをもって育て上げる恩。
  5. 廻乾就湿(かいかんしゅうしつ)の恩:寝床が濡れれば自分は湿った方に寝て、子を乾いた場所に寝かせるような献身的な恩。
  6. 洗灌不浄(せんかんふじょう)の恩:子の汚れを嫌がらず、自らの手を汚して洗い清めてくれる恩。
  7. 嚥苦吐甘(えんくとかん)の恩:美味しいものは子に与え、苦く悪いものは自らが引き受ける恩。
  8. 為造悪業(いぞうあくぎょう)の恩:子の将来や幸せのためであれば、時には自らが罪(悪業)を犯してでも守ろうとする恩。
  9. 遠行憶念(おんぎょうおくねん)の恩:子が遠くへ行けば、その無事を一日中思い続ける恩。
  10. 究竟憐愍(くきょうれんみん)の恩:自分が老いても死ぬ間際まで、常に子の身を案じ続ける限りない慈悲。
 母の日にはカーネーションを贈りますが、その花が枯れてしまっても、子供たちからかけられる感謝の一言は、お母さま方にとっては、いちばんうれしい潤いの水となるのではないでしょうか。今日も楽しい一日を。