雲ひとつない青空の京都東山です。ハガキをポストに投函しようとしましたら、投函口が「年賀状」と「それ以外」に分けられていました。年賀状のご準備はいかがでしょうか。最近では、SNSの流行などで、年賀状終いといって、年賀状を出さない方も増えてきているそうです。私は、年賀状も墓も何でも終えばいいということではないような気がするのですが。
年賀状は、新春を迎えたお祝いとご挨拶を兼ねた年始の挨拶状です。調べてみますと、ルーツは平安時代にさかのぼり、藤原明衡(あきひら)の手紙の文例集「明衡往来(めいごうおうらい)」の中にある年始の挨拶文が最も古いものだそうです。
この頃には、お世話になった方や親族に新年の挨拶をして回る「年始回り」という習慣があって、直接伺えない遠方の方々などへ、文書を届けるようになったのが始まりといわれているようです。それが、明治時代になって郵便制度が定着し、官製はがきの登場によって、国民行事のひとつになったということです。
年賀状は、お世話なった方への感謝、普段会えない方との近況報告、人間関係の構築になどなど、よいことばかりだと思いますので、面倒くさがらずにそろそろ年賀状の準備を始めてみましょう。手間暇かけてつくる年賀状も味があっていいと思うんですけれども。
そういえば、「あぶり出し」とだけ書かれていて、いつまでたっても文字が出てこないいたずら年賀状をもらったことがありました。今ではいい思い出ですけれども。今日も楽しい一日を。

