晴れ空の京都東山です。今月は忘年会が催されるのかもしれませんが、みなさまのご予定はいかがでしょうか。会社主催の忘年会は縮小気味らしいですけれど、気の合ったもの同士の忘年会は楽しいものですね。
この忘年会、12月は、ボーナスが出ますから、みんなで飲み会を開催していたのが忘年会の始まりだと思っていましたら、意外にも、いわれがありました。
古来、日本には年越しにご先祖さまをお祀りする風習がありました。平安時代の和歌にも「除夜は御霊の祭りの夜」とあるそうです。室町時代には年忘れと称して、大みそかから元日の朝まで、連歌を読みふけっていたのだそうです。これは今年一年の労苦をねぎらい合うのではなく、よき年に別れを告げるという意味だったようです。
広辞苑によりますと、忘年会とは「その年の苦労を忘れるために年末に催す宴会」とあります。したがって、飲食やカラオケなどで賑やかに過ごして、嫌なことを忘れてしまおう、のようなことかもしれませんが、あわせて、静かにその年を振り返って、人だけに対してではなく、仏さま、ご先祖さまをはじめとして、様々なことに感謝する忘年会にしても良いかもしれませんね。今日も楽しい一日を。

