曇り空の京都東山です。今日は「広島平和記念日」です。広島への原爆投下から80年が経ちました。広島市の平和公園では午前8時から平和記念式典が行われ、ワイドショーでの中継を観ていました。原爆投下の午前8時15分に黙祷を捧げておられました。
ところで、「黙祷」について調べてみました。そもそも中国の唐代の詩に「潜心黙祷若有応」という記述があり、およそ1200年前には黙祷の概念が存在していたそうです。日本では1912年、明治天皇崩御に伴う大喪の礼で行われたのが始まりとされ、その後、関東大震災の犠牲者への慰霊祭で1分間の黙祷が捧げられたことをきっかけに、事件・事故・災害の発生日などで黙祷を捧げる習慣が広がったとされているようです。
黙祷は、仏教や神道といった宗教に関係なく、「世界共通の祈り」として無言で心の中で祈りを捧げる行為です。無言で静止した状態で祈ることを指し、厳格な作法や決まりはないようですが、神仏に祈る場合は、目を閉じて合掌したり、お辞儀をしたりするのが一般的です。この際、声は出さず、体を動かさず、静かに心から祈ることが大切とされています。
今年も、これからの平和を祈りつつ、歴史を振り返り、今命を受け継いでいることへの感謝を改めて感じています。 合掌 今日も楽しい一日を。