阿弥陀如来縁日

阿弥陀如来(雙林寺蔵)
 曇り空の京都東山です。今日は小正月(こしょうがつ)となります。無病息災を祈って小豆粥とかぜんざいを食べたりします。また、正月飾りなどをお焚き上げする「どんど焼き」という行事が寺社で行われます。いよいよ正月気分もおしまいですね。

 そして、今年最初の阿弥陀如来さまのご縁日となります。阿弥陀如来さまは、梵語で、アミターユス(無量の寿命)とアミターバ(無量の光)を合わせたお名前で、阿弥陀如来さまを信じる者は、必ず極楽浄土に往生できるとお経に説かれています。

ところで、次のような阿弥陀如来さまにちなんだ言葉があります。

  • 十八番(おはこ)…無量寿経の四十八願のうち第十八願を本願として重要視することから、もっとも得意なこと。(市川家の家の芸歌舞伎十八番の台本を箱入りで保存したことからとする説もあります)
  • あみだくじ…あみだくじの形は、もともと線を中心から周りに放射状に引いたもので、それが阿弥陀如来像の光背に似ているところから。
  • あみだ被り…帽子やヘルメットを後頭部にひっかけるように浅く被ること。これも見た目が阿弥陀如来像の光背に似ていることから。
  • 他力本願…努力しないことや無責任であることを表現するのに使われますが、本来の意味を誤解・誤用した言葉です。

 雙林寺が時宗であったときは、御本尊は阿弥陀如来さまで、そのお像は脇檀にお祀りしています(非公開) おんあみりたていぜいからうん 今日も楽しい一日を。