鏡開き

 曇り空の京都東山です。寒いですよ。今日は、「大安、吉日にて万事進んでよし」となります。

 さて、「鏡開き」です。京都では1月4日とか20日とか諸説あるようですが、我が家は一般的な1月11日としています。

 鏡餅は、年神さまが家に訪れたときの依り代ですので、食べやすくする時に「切る」や「割る」という言葉を使わず、末広がりの意味を持つ「開く」を使って「鏡開き」というようになったそうです。また、鏡開きの行事は武家から始まった習わしで、切腹を連想させてしまうことから「切る」という言葉や刃物を使うことも避けられたとのことです。併せて、包丁で切るという行為は「縁を切る」ことも連想させるため、使用しないのだそうです。

 したがって、日にちが経って固くなった鏡餅を食べるとなると、まず、木槌や金槌などで「割る」という方法がとられるのですが、これがまた簡単に割れないのですよ。それで、水に浸けたり、お湯に変えてみたりとして、柔らかくしていましたが、結局、電子レンジで加熱して、手で割ると言いますか、ちぎるという方法が簡単で楽だということになりました。ま、あくまでも刃物で切るというやり方でなければ、どのような方法でもよいと思われます。

 そして、年神さまに感謝しつつ、無病息災を祈りながら、お餅をいただきます。その食べ方はいろいろあるので、ひとまず、焼いて、砂糖醬油でいただくことにします。お餅はたくさんありますから、お下がりとしてお配りしますので、お参りの際にお声がけください。今日も楽しい一日を。