仏さまのサイン

しょうぐうさん
 快晴の京都東山です。今日も38℃まで気温が上がる予報です。息をすると肺が温かい感じがします。

 さて、みなさまの菩提寺に祀られているご本尊さまをご存知でしょうか。どこかのお寺へお参りに行かれた時はご本尊を確認されていますでしょうか。仏さまはたくさんおられます。阿弥陀さまにお薬師さまに観音さまにと、他にもホントにたくさんおられます。

 ところで、本堂で仏さまをよく拝んでいただきますと、いろいろなサインを出されています。その仏さまの指の形や組み方を印(いん)などといいますし、持ち物をお持ちの仏さまもおられます。

 たとえば、阿弥陀さまですと、印の種類は大きく分けて三つあります。一つは、これからみんなをどうやって救ってあげようかと考えているんだよというサイン(上生)。次は、みんなを救うために今いろいろと教えを説いているんだよというサイン(中生)。そして最後は、いよいよみんなを極楽に導びくために迎えに来たんだよというサイン(下生)です。

 それから、お薬師さまですと、こちらに向かって右手を開いて挙げておられます。左手には薬つぼを持っておられます。右手は怖がらなくてもいいんだよというサイン(施無畏印)です。左手はあなたの願いごとを叶えてあげようというサイン(与願印)です。そして、お薬師さまはそのお名前の通り、心や身体の病気を治して下さる仏さまですから、左手に薬つぼを持っておられるわけです。

 このように、仏さまのお心がサインという形であらわされているので、ちょっと仏さまを調べてみますとより仏さまに近づけますし、ありがたさを感じられるようになりますね。今日も楽しい一日を。