さて、明日は「土用の丑の日」です。今年の夏の土用の丑の日は、7月24日（水）と8月5日（月）ですので、2回、うなぎチャンスがありますよ。
【石麻呂に われ物申す 夏痩に良しといふ物そ 鰻 取り食せ】
「万葉集」に、大伴家持が、「夏痩せにはウナギを食べると良いですよ」と、石麻呂という人にすすめている歌があります。この石麻呂という人は、生まれつきとても痩せていて、たくさん飲み食いしても太らずやせ細っていたそうです。ちょっとうらやましい体質かも？
確かに、うなぎにはビタミンAやビタミンB群など、疲労回復や食欲増進に効果的な成分が多く含まれていますから、昔から夏バテ防止にウナギを食べて健康でいようと考えられたのでしょう。ちなみに、うなぎを食べる習慣が一般に広まったのは、江戸時代の１７００年代後半ごろからだそうです。
ところで、関東と関西ではうなぎの調理法が違うようです。まず、うなぎのさばき方、”関東は背開き”、”関西は腹開き”だそうです。関東は武士の文化が強く切腹を嫌ったこと、関西は商人の文化が強く腹を割って話すのが好まれたからだといわれているようです。また、関東では一度焼いて、蒸した後にタレをつけて焼き上げるそうですが、関西は蒸さずにそのままタレをつけて焼き上げるという調理法だそうです。どちらも美味しいことには変わりないですよね。
最近では、大手飲食チェーン店などで多少安価で食べられるようになりました。うなぎを食べて、張り切ってまいりましょう！今日も楽しい一日を。
