サツキによく似た花にツツジがありますが、見分け方を調べてみました。まず花の大きさは、ツツジが６cmくらいで、サツキは４cmくらいとツツジよりやや小さめです。おしべの数はツツジが５本以上に対して、サツキは5本だそうです。
葉っぱの大きさはツツジが4～5cmくらいで、サツキは2～2.5cmくらいです。ツツジは表面に柔らかい毛があり、サツキはつやつやしています。開花時期は、ツツジが4～5月頃で、新しい葉が出てから花が咲きます。サツキはやや遅い5～6月頃で、新しい葉が出る前に花が咲くということです。
ところで、サツキの名の由来は「5月頃に花を咲かせるから」とだいたい想像が付きますが、ツツジの由来はよくわからないそうです。
「ツツジは花が筒状になって、連なり続いて咲くことから『つつじ』となった」という説があるようです。漢字で書きますと、躑躅、杜鵑花、映山紅、管士と、すべて「つつじ」と読むようです。ちょっとすごいですね。読めない…、、、。
「躑躅」は「てきちょく」とも読み、「躑（てき）」は、たたずむ、行きなやむ、あしぶみする、「躅（ちょく）」にも、あしずりする、あがくといった意味で、歩行の進まない状態、あしぶみを意味します。 中国では「羊躑躅（ようてきちゃく）」と書き、羊がこれを食べたところ、足踏みして、死んでしまったそうです。つまり、レンゲツツジという品種の根に有害物質が含まれているからだそうです。昔の人の観察力には関心させられますね。
そんなことで、あちこちのお寺で、霧島ツツジやサツキを楽しめますから、ぜひチェックしてみてください。今日も楽しい一日を。
