いい夫婦の日

 快晴の京都東山です。暦は小雪(しょうせつ)となりました。雪が降りはじめるころで、でもまだ、積もるほどではないので、小雪といわれたそうです。私は、冬支度に加えて、お歳暮の準備を始めようと思います。寺周辺の樹木の葉はかなり落ちて、毎朝お大黒は率先して掃除に取り組んでいます。ゴミ袋何十袋になるのでしょうか。ありがたいことです。

 そんなことで、今日は、語呂合わせから「いい夫婦の日」となります。夫婦和合にご利益を頂戴できる仏さまとして、雙林寺には歓喜天、愛染明王さまがおられます。歓喜天さまは聖天とも呼ばれ親しまれています。もともと聖天さまはビナヤカの一族を率いて暴れまわる大魔王でした。そこへ大魔王に苦しむ人々を救うため、観音さまが容姿端麗な女と化身してあらわれます。一目惚れしたビナヤカの大魔王は彼女に結婚を申し込みましたところ、悪の心を捨てさることを結婚条件にされ、聖天さまは人々を強力にサポートする善神へと変わりました。慈愛のすばらしさを学ばれたのですね。

 また、愛染明王さまは、戦勝・息災の祈願をするときの本尊とされますが、恋愛成就、男女和合などにもご利益を頂戴できる仏さまです。

 仏さまからお力を頂戴しながら、いつまでも仲良くいい夫婦でありますように。今日も楽しい一日を。