処暑

 雲は多いものの概ね晴れの京都東山です。今日は二十四節気の「処暑(しょしょ)」となります。年々暑さが増しているような気もしますけれど、暦の上では、夏の終わり秋の始まりとなります。 

 「陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也(暦便覧)」と表現されています。「処」という文字には「とめる」とか「とまる」などといった意味があって、この頃から次第に暑さが和らいでくるとされているのですね。なんとなく夏の暑さがおさまってくるはずなのですけれども、まだまだ30℃を超える気温にはうんざりです。

 また、台風が多く日本へやってくる時期にもなります。自然は厳しい災害をもたらされるときもありますが、自然の恵みをもたらしてくれます。農家の方々は、秋野菜の種をまかれる頃でしょうか。

 雙林寺界隈は、セミの鳴き声も少しずつ変化していますよ。アブラゼミの「ジージージー」クマゼミの「シャーシャーシャー」に加えて、「ツクツクボーシツクツクボーシ ツクツクツク」「カナカナカナ…」「ミーンミーンミンミンミン」「ニイニイニイ」。

 夕方にヒグラシの鳴き声を聞くと、「夏も終わりかぁ」とどこかもの悲しさを感じたりしますけれども、これも少しずつ秋に向かっているということですよね。今日も楽しい一日を。