「ぼたもち」と「おはぎ」

おはぎ?ぼたもち?
 曇り空の京都東山です。明日からお彼岸になりますが、お彼岸に付き物のお話として、「ぼたもち」と「おはぎ」がありますよね。ここのブログでも定番の話題としております。諸説あるようですが、先日ご紹介しました「天台宗【シリーズ年中行事】④お彼岸のしおり」と「しょうぐうさんブログ」によりますと・・・

 ぼたもちやおはぎのお餅には「五穀豊穣」、魔物が嫌う赤色の小豆には「魔除け」の意味が込められており、お彼岸にはご先祖さまへの感謝と家族の健康を願って、墓前やお仏壇にお供えをします。この「ぼたもち」と「おはぎ」は、一見すると同じように見えるのですが、実は、違いがあったのですよ。

 「ぼたもち」は春に咲く牡丹に見立てて「牡丹餅」と書きます。小豆は秋に収穫されますが、春になるころには収穫から時間が経って小豆は固くなります。したがって、こしあんで作ります。「おはぎ」は、秋の草花である萩に由来して「お萩」と書きます。秋のお彼岸の頃は小豆は収穫されたてで、まだ柔らかいので、粒あんで作るそうです。また、「牡丹」の花は、大きな花ですから「牡丹餅」は大きめに、「萩」は、小さな花なので「お萩」は小ぶりに作られることもあるようです。

 このように、季節の花を意識して食べ物の呼び方や形を変えて、ご先祖さまの供養を行うこうした風習は、ずっと変わらずに残していきたいものですね。今日も楽しい一日を。