通常宗議会 決議文

しょうぐうさん
 朝から雪が降っています京都東山です。道路には積もっていませんが、屋根や樹木などに積雪がありますので、写真好きな方が大きなカメラを持って、雙林寺界隈へ来られるような気がします。

 さて、「天台の主張」ということで、天台宗公式ホームページに「第154回通常宗議会 決議文」が掲載されていましたのでお知らせします。

 天台宗は日本の国のような制度になっていまして、国会にあたる「宗議会」があります。総理大臣は「宗務総長」にあたり、国会議員は「宗議会議員」と呼ばれ、全国におられます。大津市坂本にある天台宗務庁にて宗議会が開催され、事業計画、予決算など天台宗についてさまざまな議案が審議されて、可決されているのです。

【トルコ・シリア地震で被災された方々への支援に関する決議文】

 令和5年2月6日に発生したトルコ南東部とシリア北部の大地震により両国あわせて4万人を超える犠牲者を出すなど未曾有の大災害となっております。

 今回の大地震によって犠牲となられた方々に謹んで哀悼の意を表するとともに、被災された方々に心からお見舞いし、一日も早い復興を御祈念申し上げます。

 天台宗宗議会は、忘己利他の精神を重んじ、大乗仏教の実践者である宗祖伝教大師の御言葉「己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり」の御精神を体し、犠牲になられた方々のご遺族と被災者を救援し、被災地の早期復旧を図るために天台宗全寺院に支援を呼びかけることを決議します。

【ウクライナからの即時撤退を求める決議文】

 2022年2月24日から続いているロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻からまもなく1年を迎える。この間、核による威嚇をくり返し、暴力によって多くの市民らの生活を脅かしている行動は断じて容認できるものではない。

 われわれ天台宗宗議会は、世界平和を希求し諸宗教対話と祈りを推進してきた比叡山宗教サミット「世界平和祈りの集い」を36年に亘り支持してきた立場からも、ロシアによる暴挙を強く非難する。

 国際秩序の根幹を揺るがす行動をくり返すロシア連邦に強く抗議すると共に、武器を置き、慈悲の精神をもった対話による平和的解決を強く求める。