あかりの日

LED蝋燭
 めっきり寒くなってきました、曇り空の京都東山です。今朝方は気温10℃くらいでしょうか。さて、今日は「あかりの日」だそうです。1879年のこの日、エジソンが京都の「八幡竹」を使って白熱電球を完成させたことにちなんで、日本電気協会・日本電球工業会等によって1981(昭和56)年に制定されました。
 あかりといえば、暗いところを照らして明るくするという機能的なこともありますが、仏教では暗い気持ちを明るくする智慧を表すということで大切にされます。お釈迦さまの「自らを灯明とし、法を灯明とせよ」という「自灯明の教え」は有名ですね。
 あかりを灯す燃料は様々で、インドでは牛糞を乾燥して燃やしますし、チベットではヤクバターに灯芯を刺してあかりを灯します。大体は植物油、脂肪、樹脂、バターなどが主でしょうか。延暦寺の不滅の法灯は、菜種油を燃料にされていますね。日本では一般的に蝋燭を使用していますが、火災防止の観点から、LED仕掛けの蠟燭もできてきています。雙林寺の内陣にも消防署からの要請で普段はLED蠟燭を使用しています。ご家庭のお仏壇にも電球を光源とした蠟燭が使われ始めていますね。
 余談ですが、祇園石段下には三浦照明という竹、木を使用した和風照明器具屋さんがあります。職人さんが手づくりで製作されています。雙林寺の和室にも使用していますが、電球からのやさしいあかりが素敵です。
 いずれにしましても、照らし照らされ明るく暮らすことが大切ですよね。一隅を照らす、これ即ち国宝なり 今日も楽しい一日を。