普賢菩薩さま

 

普賢菩薩
 朝は晴れていましたが、夜は雨になる予報の京都東山です。今日は妙法院さんへ行ってきました。妙法院さんの御本尊は普賢菩薩さまですね。法華経の普賢菩薩勧発品には、普賢菩薩さまは東方世界の国から、数えることができないくらい多くの菩薩さまや天龍鬼神たちとともに、威徳と神通力を現しながら、霊鷲山へお釈迦さまのお説法会を拝聴しに来られたと書かれています。

 そして、普賢菩薩さまは、お釈迦さまにご挨拶を終えると、誓いを立てられます。「わたしは、法華経を受持する者を守護して憂いと思いを除いて安穏にし、悪者が近づかないようにいたします。悪魔であれ、悪魔の子であれ、魔女であれ、魔の民であれ、魔にとりつかれた者どもであれ、法華経を受持する者に付け入ることなどないようにいたします。人を悩ます鬼どもを近寄らせません。また、法華経を読誦するとき、わたしは象の王さまである六牙の白象に乗って大菩薩たちとともに姿を現してその者を守護し、その心を安らかにします」と。

 釈迦三尊には、お釈迦さまの右側には、白い象に乗った普賢菩薩さまが、左側には文殊菩薩さまがおられます。文殊菩薩さまが明晰な智慧の力で、お釈迦さまの教えを正しく理解されるのに対して、普賢菩薩さまは、強い誓いの力をもって、お釈迦さまの教えを正しく実践されようとされているのです。普賢菩薩さまがこの六牙の白象にお乗りになって歩くときは、それを妨げるものはないということから、徹底した修行の象徴であるとされています。強く誓いを立てて、考えるだけでなく、しっかりと修行しなくてはだめだということを教えてくださる仏さまなのです。今日も楽しい一日を。