雙林寺に伝わる古い版木の中に「萬病符三種」という護符があります。この護符は、享保四年、湛賢(たんけん)という僧の夢枕に伝教大師さまがお出ましになり、ご伝授された秘法で、健康増進はもとより、医術では治療できない難病・奇病にも御利益を頂戴できると伝わるありがたいものです。
清浄な場所にお祀りしたり、御守として身に付けたり、持病のある方は服用されているお薬と一緒に袋に入れておくなどして、毎日、薬師如来さまのご真言をお唱えいただきたきたいと思います。尚、版木は、弘法大師に案内され浄土を拝見されたという尭運(ぎょううん)大阿闍梨謹書によるものです。雙林寺にて授与させていただいております。
千日回峰行者が京都大廻りをされるとき、先達のお坊さんにお布施しますと、御札をいただけるのですけれど、それと関係あるのかないのかは、私にはわかりません。今日も楽しい一日を。